プライベート・ライアン アドバンスト・コレクターズ・エディション
出演:トム・ハンクス /ジョン・ウィリアムズ /トム・サイズモア /エドワード・バーンズ
パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン
発売日 2004-11-26
監督賞を筆頭に、撮影賞、編集賞、音響賞、音響効果編集賞などオスカー5部門に輝いた、スティーヴン・スピルバーグ入魂の「戦場」ドラマである。
第二次大戦末期、上層部からの救出指令で、二等兵(マット・デイモン)の行方を求めて敵地に向かった、大尉(トム・ハンクス)ら8名の兵士たち。彼らの運命を、名手ヤヌス・カミンスキーはハンディ片手に、従軍カメラマンのごとくドキュメンタルな視線で追っていく。特に、かのロバート・キャパが残した8枚の写真を参考に、ノルマンディ上陸作戦オマハビーチでの惨状を描いた、驚嘆の冒頭24分間は、観る者を完全に「戦場」へと引きずりこむ。
ラストの、廃墟での闘いの高揚の果てに訪れる無常感は、スピルバーグの師、黒澤明の『七人の侍』にも通ずるものがある。(轟夕起夫)
そして私は戦場に放り出された 2005-03-10
「プライベート・ベンジャミン」のようなノリなのかな?というとんでもない思い違いの他何の情報も仕入れず、不用意に彼女と二人映画館で鑑賞してしまいました
”傍観者”でいる事を全く許さない、そのあまりの光景に初めて”ここ(映画館)から逃げ出したい”という衝動に本気で駆られました。頬・耳を掠めて飛び交う銃弾、すぐそばで炸裂する砲弾、土くれのようにぼろぼろと崩れ去る兵士、或いは先程まで生きていたであろう兵士の”一部”が数限りなく生まれては私の感性を破壊する。身を守るものなど何もなく、安全な場所など何処にもなく、ただ生と死の交点が、自分の身体全てを包んでいるのを感じました。わなわなと震え、全身の血液が滞り、手足が凍て付き、思考が麻痺し、呼吸が荒くなると同時に「今、自分が最も拠り所としている人の顔」が咄嗟に浮かびました。その体験は「映画を鑑賞」しているという感覚すら奪いました
予備知識がないままの鑑賞、最初の30分で私に流入した情報質量があまりにも膨大で圧倒的だったので、その後の本編はただ目の前を「素通り」していったのを覚えています(正確には、本編中ずっと”オマハ”の光景を自分なりに整理・結論付けよう、と脳がフル回転だった)。このソフトを鑑賞して改めて全体像が把握できました。しかしながら、下手な方向付けをして寸評を導き出し自分を納得させても、過去に厳然と存在していた事実、そこにあった人間の絶望と奇跡を前にしては、ただただ虚しさしか残りません
あらゆる意味ですごい映画です。DTS収録でより迫力ある音声でご家庭に戦場が展開されます。ただ、これが単なる映画で、一つの娯楽・刺激として知覚され、慣れ、消費されていく事は、あらゆる意味で危険な事かもしれません
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