入門経済思想史 世俗の思想家たち
ロバート・L. ハイルブローナー
筑摩書房 刊
発売日 2001-12
恐らく、日本の入門書ではありえない 2005-05-11
私、経済学に関しては全くの初心者です。とある日本の入門書(岩波)を読んでも、イマイチしっくりと理解できなかったので、翻訳である本書を読みました。読んでびっくり、面白すぎて中々読むのをやめれない。これほど面白い学問書は、正直、初めてです。恐らく、日本の入門書ではありえない。諸々の経済思想を、考え出した思想家の人生と密接に結びつけることによって、生き生きと、面白おかしく、かつ明瞭に描いているように思われます。堅苦しい入門書を読んでいると、何か異物を無理に押し込まれるような感じがしますが、この本の内容は一仕事の後のビールのように「すーっ」と入ってきます。「経済思想」といえば、何か堅苦しい感じが付きまといますが、この本を読むと、「経済思想」を全く身近なものとして受け取ることができました。そしてそれこそが本来の思想の姿であるように思えます。ただし、経済学については全くの初心者の私でも、理論的な内容については不足を感じました。まあ、あまり深い理論的内容については、本書が意図するところではないのでしょう。最後に一つ、所々にちりばめられているブラックジョークにはほんと笑わされます。快楽機械説を唱えたエッジワースを評して曰く 「彼自身は、粗悪につくられた快楽機械だったことは容易に想像される。」
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